明治大のメビウス鼎談イベントの定員が150名減少

cu39 (2009/4/20)

当初、定員1200名と伝えられていた ((現時点でたけくまメモの告知は1200人のままです。)) 明治大学のメビウス(Moebius / Mœbius)来日イベントですが、現時点でその定員が1050名となり、150人分減少しました。メビウスの相手が浦沢直樹ということもあり相当の人手になりそうですが、150という数字はどう響いてくるでしょうか。明治大のリリースにも整理券配布があると書かれて(追記されて?)いますが開始時間は明記されておらず、当日の動きは予想しにくいところがあります。

ただし会場は当初から変わらずアカデミーホールで、変更があったわけではなさそう。ホール概要ホールレイアウト(PDF)を確認すると、135ある「可動客席」を有効にした場合のキャパシティが1190席、しない場合が1055席ということのよう。人が多ければ可動客席が出てくるだけのことかもしれませんね。

ともあれ、各所のリリースが出揃い内容も固まってきたようなのでリンクをまとめておきます。

京都国際マンガミュージアムで「メビウス展」開催、りんたろう・大友克洋・村田蓮爾とのトークイベントも

cu39 (2009/4/13)


© Moebius Production

メビウス (Moebius)来日の件に関して、京都での動きも伝わってきました。5月6日から京都マンガミュージアムで「メビウス展」が開催され、そのオープニングイベントとして、メビウスと村田蓮爾との公開対談が6日に、メビウス・りんたろう・大友克洋の公開鼎談が7日に行われるそうです。

6日は京都国際マンガミュージアムでの開催、定員250名(先着、現地で整理券配布あり)でマンガミュージアム入館料が必要です。

7日は京都精華大学での開催で定員700名(先着、申込み不要)、聴講料はかかりません。

6日のメビウス・村田蓮爾対談ではBD研究会主宰の原正人が司会を務めます ((この関係で、実は明治大学イベントの記事の時点で「京都でもイベントがある」ということだけは知らされていました。)) 。詳しくは以下。

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「茶・BDBD vol.2」 4月17・18日に開催

cu39 (2009/4/12)

3月7・8日に第1回が催された BD イベント「茶・BDBD」ですが、先月に続いて4月17・18日に第2回が開催されるそうです。

前回と同様、MBD (マベデ)が扱っている BD アルバムを実際に手に取ったり購入したりできるだけでなく、BD 作家のサイン会も開催されます。

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5月にメビウスが来日、明治大学で浦沢直樹・夏目房之介と鼎談イベント

cu39 (2009/4/12)

5月にメビウス(Moebius)ことジャン・ジロー(Jean Giraud)が来日し、明治大学で浦沢直樹、夏目房之介との鼎談イベントが行われるそうです。

シンポジウム「メビウス ∞ 描線がつなぐヨーロッパと日本」開催 (明治大学 国際日本学部Information)

このたび、明治大学国際日本学部では、京都精華大学と共同で、フランスを代表する、というより、世界を代表するマンガ家であるメビウス(本名ジャン・ジロー)氏を日本にお招きすることになりました。

メビウスが来日するだけでも驚きですが、浦沢直樹も出てくるとなると、すごいことになりそうですね。詳細は以下。

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ジョアン・スファール 『星の王子さま』

大西愛子 (2009/4/9)

Joann Sfar, Le Petit Prince, Gallimard.
ジョアン・スファール 『星の王子さま』 ガリマール

2008年秋に刊行された、日本でも人気の高いサン=テグジュペリ(A. de Saint-Exupéry)の不朽の名作『星の王子さま』のバンド・デシネ版。

BD版作者はジョアン・スファール(Joann Sfar)。スファールはフランスの若手BD作家で、多くの作品を L’Association から出している。フランスではユダヤ系のルーツが垣間見える風刺の効いた Le Chat du Rabbin が人気だが、日本では『プチバンピ
』という子供の吸血鬼を主人公にした作品が翻訳されている。

このBD版『星の王子さま』は、サン=テグジュペリの原作の文章をほぼ忠実に使い、同じ物語が描かれている。

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『ふらんす』の表紙にBDが!

原正人 (2009/3/24)

『ふらんす』という雑誌をご存知でしょうか? 白水社から刊行されているフランス語とフランス文化に関心を持つ読者のための月刊誌で、今年なんと創刊83年を迎える伝統ある雑誌です。フランス語を学習したことがある人なら、きっと一度はこの雑誌を手にとったことがあるはず。

フランス文化を紹介する雑誌というだけあって、フランスにまつわる実に多彩な特集が組まれたりするのですが、過去にBDに関する連載記事を載せていたこともあります。1998年6月号から1999年3月号まで掲載された貴田奈津子さんの「9番目のアート バンド・デシネ案内」と2007年4月号から9月号まで掲載された笠間直穂子さんの「モノクロBDを撃て!――フランス漫画のアンダーワールド」というのがそれで、どちらもBDのことを知るのにとても役立つ貴重な仕事です。

さて、その『ふらんす』の表紙を今年一年様々なBDが飾るとのこと。写真をご覧ください。第1回目に当たる4月号の表紙を飾るのは以下の作品です。

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フランソワ・エロール 『友だち』

原正人 (2009/3/7)

François Ayroles, Les Amis, L’Association
フランソワ・エロール 『友だち』 ラソシアシオン

2009年度の第36回アングレーム国際バンドデシネ・フェスティヴァルのオフィシャル・セレクションにノミネートされた作品です。

タイトルどおり(フランス語の原題は「友だち」の複数形)、さまざまな友人関係のあり方を描いたフランス友情百態! 百態は大げさだが、少なからぬ友人同士がグループに登場し、その微妙な人間関係を開陳していく。真の友人同士になるべく日々研鑽を積む二人組、チビで傲慢なフランキーを中心としたグループ、同僚を友人と認めるために試験を課すサラリーマン、自分の居場所を見つけようといろいろなグループを渡り歩く青年…… 彼らのつきあいを通じて、人間にとって「友情」とは何かが見える! ……のか?

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EUROMANGA (ユーロマンガ) Vol.2、3月9日発売

cu39 (2009/3/2)

『ユーロマンガ』 Vol.2 カバー

euromanga.jp » EUROMANGA Vol.2 (公式サイトの記事)

『EUROMANGA』(ユーロマンガ) Vol.2 が3月9日(月)に発売されます。第1号とこの第2号をあわせると『スカイ・ドール』、『ラパス』、『ブラックサッド』、『天空のビバンドム』各作品のアルバム1冊分がすべて読めることになります。

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吉祥寺で BD カフェイベント「茶 BDbd」(ちゃ・べでべで) vol.1

cu39 (2009/3/2)


茶BDbdフライヤー(PDF)

今週末、BD のアルバムを読めるイベントが吉祥寺のカフェで開催されます。カフェでお茶を飲みながらゆっくり BD を読み、気に入ったら購入することもできるそうです。主催はオンライン BD ショップ「MBD (マベデ)」で、特に先日のアングレーム国際バンドデシネ・フェスティバルの受賞作が揃うそうなので、この機会に最新の注目作にぜひ触れてみてください。

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『JC.COM』 集英社

原正人 (2009/2/23)

『JC.COM』をご存知でしょうか? 昨年12月に「新しいコミックの形」というキャッチ・フレーズで集英社から出版された、偶数月20日発売の単行本扱いのマンガ誌です。

表紙を村田蓮爾のイラストが飾り、第1号には佐藤ショウジ竹内桜上山徹郎藤原カムイといった面々が名を連ねています。

どれもすばらしい作品ですが、その中で異彩を放っているのが、J. D. モルヴァン & 寺田亨『Le Petit Monde(プチ・モンド)』という作品。収録作の中では唯一オールカラーで描かれており、左開きで、日本のマンガとは逆に左から右へと読んでいきます。

『JC.COM』 2 カバー プチモンド 1巻 カバー
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