ベデくん (2015/3/21)
今年もフランコフォニーお祭り(※世界五大陸のフランス語を話す人々が、フランス語圏文化の多様性や魅力をより広くアピールし、フランス語を通じた友情を深める世界規模のお祭り)に合わせて、バンド・デシネ作家の来日イベントが行われます!
今年はスイス人の女性バンド・デシネ作家でありグラフィックアーティストであるアナ・ゾマー先生が来日して、日本各地で講演会やワークショップを行います。
是非ご参加ください!
Anna Sommer(アナ・ゾマー)
1968年アーラウ(スイス)生まれ、現在チューリッヒに在住。1988年から1992年までグラフィスムを学び、1996年以降、無所属のイラストレーター、バンド・デシネ作家として活動。
2005年には日本各地で開催された『スイス・コミックア―ト展』に参加しています。
公式サイト:http://www.annasommer.ch/
© DR
【大阪】
講演会 アナ・ゾマーを囲んで
日時: 4月11日(土) 16:00 – 18:00
会場: アンスティチュ・フランセ関西―大阪 9F会議室
(大阪市北区天神橋2-2-11 阪急産業南森町ビル9階)
問合せ: アンスティチュ・フランセ関西―大阪 (Tel. 06-6358-7391)
形式: 講演会
参加費: 無料
【京都】
アナ・ゾマーワークショップ
日時: 4月12日(日) 9:30 – 11:00
会場: アンスティチュ・フランセ関西-京都
(京都市左京区吉田泉殿町8)
問合せ: アンスティチュ・フランセ関西―京都 (Tel. 075-761-2105)
予約: mediatheque.kyoto@institutfrancais.jp
形式: ワークショップ(フランス語のみ)
参加費: 無料
【九州】
スイス人BD作家アナ・ゾマーの切り絵ワークショップ
日時: 4月16日(木) 18:00 – 19:30
会場: 北九州市漫画ミュージアム イベントコーナー
(北九州市小倉北区浅野2-14-5 あるあるCity6階)
問合せ・予約: 北九州市漫画ミュージアム(Tel : 093-512-5077)
形式: ワークショップ
参加費: 無料(要予約。先着15名。3月20日申込開始)
(ただし漫画ミュージアムへの入館料が必要。一般400円、中高生200円、小学生100円)
同時開催:特別展示「アナ・ゾマーの世界」
日程: 3月28日(土)から4月24日(金)
会場: 北九州市漫画ミュージアム 特設コーナー
アナ・ゾマーの来日を記念して北九州市漫画ミュージアムの6階常設展示エリアに彼女の作品や出版物を展示します。
【東京】
アナ・ゾマー イラストのワークショップ
日時: 4月18日(土) 10:00 – 12:00
会場: アンスティチュ・フランセ東京 メディアテーク
(東京都新宿区市谷船河原町15 Tel. 03-5206-2560)
形式: ワークショップ
参加費: 2,000円(要予約。定員15名)
【横浜】
スイス人作家アナ・ゾマー講演会
日時: 4月18日(土) 16:30 – 18:00
会場: アンスティチュ・フランセ横浜
(横浜市中区尾上町5-76 明治屋尾上町ビル7階 Tel. 045-201-1514)
形式: 講演会
参加費: 会員1,500円、一般1,800円(要予約。当日払い)
※京都以外の会場では日仏逐次通訳がつきます。
カテゴリー: アナウンス
ベデくん (2015/2/2)
アングレーム国際漫画祭2015の受賞リストを速報でお伝えします。
Prix du meilleur album 2014 最優秀作品賞
Grand prix de la ville d’Angoulême グランプリ(功労賞)
大友克洋
1954年4月14日、宮城県生まれ。漫画家、映画監督。
1973年デビュー、緻密な描き込み、複雑なパースを持つ画面構成などそれまでの日本の漫画にはなかった作風で、80年代以降の漫画界に大きな影響を与えた。代表作に『童夢』(1980)、『AKIRA』(1982)など。
バンドデシネにも造詣が深く、メビウスやスクイテンなどのBD作家とも交流がある。
※グランプリに選ばれた作家は来年のアングレーム国際漫画祭のポスターを描く慣例があるので注目したい。
Grand Prix Spécial グランプリ特別賞
シャルリー・エブド
フランスの風刺雑誌。2015年1月7日襲撃テロ事件に遭い、同紙編集長や漫画家を含む12人が命を落とした。
犠牲となった5人の漫画家(シャルブ/Charb、ヴォランスキ/Wolinski、カビュ/Cabu、ティニュス/Tignous、オノレ/Honoré)は今年から新設された「表現の自由・シャルリー賞」も受賞している。
Prix Spécial du Jury 審査員特別賞
Prix de la Série シリーズ賞
Lastman, Tome 6(ラストマン 6巻)
作者 |
バラック/Balak、ミカエル・サンラヴィル/Marie-Christine Sanlaville 、バスティアン・ヴィヴェス/Bastien Vivès |
出版社 |
Casterman |
制作国 |
スペイン |
Prix Révélation 新人賞
Prix du Public Cultura キュルチュラ読者賞
Fauve Polar SNCF フランス国鉄ミステリ作品賞
Prix jeunesse 子ども向け作品賞
Prix du patrimoine 遺産賞
Prix de la bande dessinée alternative オルタナティヴBD賞
カテゴリー: 未分類
ベデくん (2015/1/25)
今年もヨーロッパ最大の漫画イベント、アングレーム国際漫画祭が1月29日~2月1日まで開催されるベデよ!
と言う事で、毎年恒例になっている最優秀作品賞受賞作予想大会を今年も開催するベデ!
公式サイト:http://www.bdangouleme.com/
昨年に引き続き、仏語圏の以外の作品も多めに入っていて国際的な賞として、バランスよく目配せされているのではないかと思うベデ。
毎回予想外の作品が最優秀賞になる事が多いので、みんな勘を頼りに予想して欲しいベデ!
ルールは簡単、このオフィシャルセレクションのノミネート作の中からあなたが最優秀作品賞選ばれると思う作品を一作選んでハッシュタグ#BD_fes2015を入れて投票してくださいベデ。投票はお一人様一回までとさせていただきますベデ。
※例:松本大洋先生の「SUNNY」が獲ると思います! #BD_fes2015
応募期間は1月25日(日)~1月31日(土)、見事最優秀作品賞作を的中した方には豪華景品も当たるのでドシドシご応募下さいベデ!
投票のまとめはこちら↓
http://togetter.com/li/775145
小プロさんのやってるBDfileと言うサイトで今回のノミネート作のあらすじや試し読みのリンクなどさらに詳しく紹介されているので、参考にして欲しいベデ!
【BDfile】アングレーム国際漫画祭2015 ノミネート作品発表!
アングレーム国際漫画祭について知りたい方は以前の記事をご覧下さいベデ。
続きを読む
カテゴリー: アングレーム関連作品
ベデくん (2014/12/24)
今年もいっぱいBDが出る予定なので、どしどしまとめるベデよ~。
過去の発売作品は↓ベデ~。
邦訳バンドデシネガイド2010年版
邦訳バンドデシネガイド2011年版
邦訳バンドデシネガイド2012年版
邦訳バンドデシネガイド2013年版
【発売中】
ポリーナ
著者 |
バスティアン・ヴィヴェス(著) |
訳者 |
原正人 |
出版社 |
小学館集英社プロダクション |
概要 |
第17回文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞した 期待の新鋭バスティアン・ヴィヴェスが描くフランス発、バレエ漫画! バレリーナを目指すポリーナが6歳の時に出会った厳格な師、ボジンスキー。ボジンスキーがポリーナに教えたのは、バレリーナは努力や苦労を見せてはならないということ、そして、踊りを通して豊かな感情を表現するということ。その後、才能を認められ、アカデミーへと進んだポリーナだったが、一方で少しずつ踊ることへの喜びを見失いつつあった。喜びも悲しみも、成功も挫折もすべてバレエと共にあった。やがて時が経ち、再びかつての学び舎を訪ねたポリーナは……。BD書店賞とACBD批評グランプリを受賞したヴィヴェスの最高傑作が、ついに登場。フランス漫画界が今最も注目する漫画家が描く、せつなく美しい物語。 |
世界から届いたジャパニーズ漫画―第1回サイレントマンガオーディション受賞作品
出版社 |
コアミックス |
概要 |
いつの間にか日本のマンガは国境を超えた共通語となっていた―― 《ラブレター》をテーマに“セリフなしの短編”という形式で世界に向けて作品を募った漫画賞「第1回サイレントマンガオーディション」。なんと53の国と地域から514編もの応募作品が寄せられ、“言葉がなくても心に伝わる。心で通じ合える”マンガの素晴らしさを改めて知る結果となりました。本書はその受賞作品26編を掲載し、受賞者全員にインタビューを敢行。また世界に影響を与える漫画家や関係者たちにも話を聞き、世界中で愛され、読まれるだけでなく、レベルの高い描き手さえも生み出そうとしている“ジャパニーズマンガ”の魅力に迫ります。世界中から寄せられた珠玉の《ラブレター》をぜひご覧下さい。 |
フォトグラフ
著者 |
エマニュエル・ギベール (著), ディディエ・ルフェーブル (写真) |
訳者 |
大西愛子 |
出版社 |
小学館集英社プロダクション |
概要 |
本書は『アランの戦争』などの作品で知られる人気BD作家エマニュエル・ギベールの代表作の一つで、友人の写真家ディディエ・ルフェーブルが1980年代に国境なき医師団とともにパキスタン・アフガニスタン国境付近を旅した経験を描いた作品です。イスラム義勇軍の蜂起、ソ連軍の侵攻など世情が混乱を極める中、彼らが何を見、何をしてきたのか。ルフェーブルが撮影した写真をコラージュしながら80年代のアフガニスタンを見事に描きだした本作は、フランス本国ではコミックの枠を超え、歴史的ルポルタージュとして高い評価を受けている傑作です。 |
ブルーは熱い色 Le bleu est une couleur chaude
著者 |
ジュリー・マロ(著) |
訳者 |
関澄かおる |
出版社 |
DU BOOKS |
概要 |
スピルバーグが大絶賛し、2013年度カンヌ国際映画祭にてパルムドールにも輝いた作品『アデル、ブルーは熱い色』の待望の原作コミック(BD)。
映画とは違う衝撃のラストにも注目です。映画を観る前でも、見た後でも心に響く内容になっています。
あの時から、生きることは歓びになった――
あどけない女子高生が、青い髪の運命の女性と出会い、自分の生き方を模索しはじめる。
クレモンティーヌ(映画ではアデル)はごく普通の女子高生。
女は男と恋をするものと信じて疑うことなく生きてきた。
しかし、偶然、街ですれ違った青い髪の女性・エマに出会い、今まで感じたことのない熱い感情が芽生える。
二人はやがて惹かれあい恋に落ちるが、その行く手には様々な障害が待ち受けていた――。
|
ポイント |
カンヌ国際映画祭にてパルムドールとなった『アデル、ブルーは熱い色』(4月5日公開)の原作BD、マンガ原作の映画がパルムドールに輝いたのは史上初。
|
エーデルワイスのパイロット
著者 |
ヤン(作)、ロマン・ユゴー(画) |
訳者 |
宮脇史生 |
出版社 |
イカロス出版 |
概要 |
フランス空軍の名門飛行隊「シゴーニュ」に所属するエースパイロット、アンリ・カスティヤックと、戦車部隊に配属された双子の兄弟、アルフォンスを中心に物語が展開される。
作中にはスパッド S.VII、ニューポール28やアルバトロス D.IIIといった仏独両軍の複葉戦闘機が登場。苛烈な西部戦線の空を彩った戦闘機たちが、1コマ1コマが絵画のようなバンド・デシネならではの表現で描かれる。第一次大戦に参戦した日本人パイロット、バロン滋野こと滋野清武も登場! |
ポイント |
『ユーロマンガvol.7, 8』にて1巻分が翻訳されているが、これは未翻訳のものも含めた全3巻分を収録した完訳版。 |
高校生からのフロイト漫画講座
著者 |
コリーヌ・マイヤー(作)、アンヌ・シモン(画) |
訳者 |
岸田秀 |
出版社 |
いそっぷ社 |
概要 |
生い立ちから主要な症例、エディプス・コンプレックス、ユングとの対立、宗教嫌いの素顔まで。そうか!フロイトはこんな人だったのか!!―思わず納得する、王道の入門書。
|
カウガール・ナニの冒険
著者 |
ヨウコ・ヌオラ(著) |
訳者 |
ハル吉 |
出版社 |
峠の地蔵出版 |
概要 |
私の職業はカウボーイじゃなくてカウガール、今日も馬に跨(またが)りジャングルを駆け巡る。でも跨るのは馬だけじゃないわよ。気丈な私は騎乗位も好き!
こんな細密マンガ見た事無い!フィンランドの鬼才ヨウコ・ヌオラが描くエロティック・ユーモア、日本初上陸。カウガール・ナニのセックス&冒険&ロックンロールな日々をとくとご覧あれ。成人向けです。
|
ポイント |
昨年スウェーデンの「ニートメタル」を翻訳出版した峠の地蔵出版の新作。詳細はこちら
|
テプフェール: マンガの発明
著者 |
ティエリ・グルンステン, ブノワ・ペータース(著) |
訳者 |
古永真一, 原正人, 森田直子(訳) |
出版社 |
法政大学出版局 |
概要 |
西洋世界で初めて、物語を展開するコマ割りマンガを制作し、その最初の理論化まで遂行した異才ロドルフ・テプフェール。その生涯と作品を、現代最高のマンガ研究者・批評家である著者たちが紹介し、作家の歴史的意義を明確に位置づけた画期的著作。線と記号による芸術としての、マンガの起源と現在に関心をもつ万人に必読の書。『観相学試論』ほか、テプフェール自身の理論的テクストも収録。 |
ポイント |
『マンガのシステム コマはなぜ物語になるのか』(青土社)、『線が顔になるとき―バンドデシネとグラフィックアート』(人文書院)の翻訳があるマンガ研究者ティエリ・グルンステンと、マンガ研究者で『闇の国々』シリーズの原作者でもあるブノワ・ペータースによる、近代マンガ表現の始祖テプフェールの研究書。
テプフェール自身の作品の翻訳は『M.ヴィユ・ボワ』(オフィス・へリア)がある。 |
ブラックサッド 地獄と沈黙
著者 |
フアン・ディアス・カナレス(作), フアンホ・ガルニド(画) |
訳者 |
大西愛子 |
出版社 |
飛鳥新社 |
概要 |
冷戦期のアメリカを舞台に活躍する孤高の黒猫探偵ブラックサッド。
ある日、彼は、一代で巨大レコード会社を築いたファウスト・ラシャベルから行方不明の天才ジャズピアニスト、セバスティアン・フレッチャー探しの依頼を受ける。すぐさま相 棒のウィークリーと調査に乗り出すが謎を追ううちにセバスティアンが抱えていた秘密の存在が明らかになる。ふたりの前に立ちふさがる謎の探偵リーマン、ファウストの息子トーマス、いかがわしげな女占い師マダム・ジブラルタル……彼らの目的は?ファウスト の依頼の隠された真実とは?
南部アメリカ、ルイジアナの明るい太陽のもと、ジャズの街ニューオリンズを舞台に、ブラックサッドは無事セバス ティアンを見つけ出すことが出るのか?
|
ポイント |
ブラックサッドシリーズ第4巻、『創作秘話水彩物語』38ページも特別収録。
|
KUE(9)
著者 |
ジェローム・ブルベス、フミオ・オバタ、フレディ=ナドルニィ・プストシュキン、ガエル・ドュアゼ、A-li-ce(著) |
訳者 |
猪俣紀子 (監修, 翻訳)、小幡文男(翻訳) |
出版社 |
くらしき絵本館 |
概要 |
ヨーロッパを中心に活動するアーティスト5名のバンド・デシネ(BD、フランス語圏のマンガ)作品集。(タイトルの読み方は「キュウ」)、BDだけではなく、映像作品、アニメ、挿絵、イラストなどで活躍する新進気鋭の5名の作家が、ひとりにつき18ページを描き下ろし。
日本でもBDの翻訳出版が進むが、本作はフランスで未刊行の作品で、日本のマンガのように雑誌掲載形式をとり単行本化されたもの。新しい才能を新しい試みでまとめた発見の1冊!ジャンルを超えて活躍する5名の刺激的なBD作品をお見逃しなく! |
ローン・スローン
著者 |
フィリップ・ドリュイエ(著) |
訳者 |
原正人 |
出版社 |
小学館集英社プロダクション |
概要 |
フランス漫画界最大のカルト作家、フィリップ・ドリュイエがついに日本上陸! 70年代のフランス漫画界において、鬼才中の鬼才と称され、その大胆な構図・色彩感覚にはメビウスも影響を受けたとされるフィリップ・ドリュイエ。アール・ヌーヴォー、インド建築、ゴシック様式などを取り入れた、宇宙空間における建築物の描写に定評があり、欧米では“スペース・アーキテクト”の異名で呼ばれています。いまなおカルト的人気を誇るフィリップ・ドリュイエが1972年に連載を開始し、2012年、ようやく完結を迎えた壮大なSF叙事詩『ローン・スローン』が初邦訳でいよいよ登場です! |
チェルノブイリの春
著者 |
エマニュエル・ルパージュ(著) |
訳者 |
大西愛子 |
出版社 |
明石書店 |
概要 |
描くことは「ものの表皮をめくること」。チェルノブイリと福島を彷徨う過程で、ルパージュの目に見えてきたものとは? 前提ありきの作品を拒絶しそのために苦悩もする著者が、偏見なき眼差しで生身の人々を見つめ描き上げた、衝撃のドキュメンタリー。 |
自殺の森
著者 |
エル・トレース(作)、ガブリエル・エルナンデス(画) |
訳者 |
轟志津香 |
出版社 |
河出書房新社 |
概要 |
青木が原樹海を舞台に、スペインの奇才コンビが放つ傑作ホラー漫画。『リング』『呪怨』の中田秀夫監督が実写映画化予定! |
テクノプリースト
著者 |
アレハンドロ・ホドロフスキー(作)、ゾラン・ジャニエトフ(画) |
訳者 |
原正人 |
出版社 |
パイインターナショナル / ユマノイド |
概要 |
『アンカル』、『メタ・バロンの一族』に続く“アンカル・ワールド”代表作! ゲームクリエイター・アルビノの夢はテクノプリーストとなり、ゲームを通じてテクノ銀河を救うこと……。科学技術の発展の結果、人間性が失われかけたある世界のエクソダス。
ホドロフスキー&メビウス“アンカル・ワールド”の永遠の敵役“テクノ”秘話。 |
かわいい闇
著者 |
マリー・ポムピュイ/ファビアン・ヴェルマン(作)、ケラスコエット(画) |
訳者 |
原正人 |
出版社 |
河出書房新社 |
概要 |
かわいすぎるスタイルとまるっきり矛盾するような残酷な物語。フランスBD界期待のデュオによる問題作、初紹介! |
ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 BD版
著者 |
シルヴァン・ランベール(作)、ホセ・オムス(画) |
訳者 |
岩澤雅利 |
出版社 |
早川書房 |
概要 |
月刊誌『ミレニアム』の発行責任者ミカエルは、大物実業家の違法行為を暴く記事を発表した。だが名誉毀損で有罪になり、彼は雑誌から離れることに。そんな折り、ミカエルは大企業グループの前会長ヘンリックから依頼を受ける。およそ40年前、彼の一族が住む孤島で兄の娘ハリエットが失踪した事件を調査してほしいというのだ。解決すれば、大物実業家を破滅させる証拠を渡すとの約束だ。ミカエルは、背中にドラゴンのタトゥーを入れた女性調査員リスベットの助けを得て、事件の核心に迫る! 全世界8000万部超のベストセラーを記録し、スウェーデンとハリウッドで二度の映画化を果たした奇跡のミステリが、フランスの脚本家とスペインのアーティストのタッグで完全コミック化! 3部作の第1弾。2巻組ケース入り。 |
アラン・マンジェル氏のスキゾな冒険
著者 |
アレハンドロ・ホドロフスキー(作)、メビウス(画) |
訳者 |
原正人 |
出版社 |
パイインターナショナル / ユマノイド |
概要 |
アランは哲学教授。
誰からも尊敬される彼だが、ある日を境に人生が一変。妻から離婚を言い渡され、家財一式を失い、学生たちからも小バカにされ……。
そんな彼の目の前にエリザベスという名の若く美しい女学生が現れる。
狂気の妄想が人生の真理へと変わる、ホドロフスキーの真骨頂! |
WUNDER WAFFEN ~ヴンダーヴァッフェン~ (ドイツ第三帝国1946)
著者 |
リシャール・D・ノラン(作)、マザ(画) |
翻訳・監修 |
宮脇史生 |
出版社 |
イカロス出版 |
概要 |
本作の舞台は1946年8月。2年前のノルマンディー上陸作戦が大失敗に終わり、ソ連軍の侵攻も防いだドイツ軍がいまだに戦い続けている世界。
主人公ヴァルター・ムルナウはドイツ空軍のパイロットで、新鋭戦闘機を駆って米英・ソ連の戦爆連合と空戦を繰り広げる。
ムルナウが搭乗する機体は「ヴンダーヴァッフェン(=奇跡の兵器)」として開発された、リピッシュP.13aやフォッケウルフTa183〈フッケバイン〉、垂直離着陸機トリープフリューゲルなど。
現実のドイツ軍で第二次大戦中に計画・試作されたものの、実戦投入されなかったいわゆる“超兵器”である。
これらの超兵器を駆使し、ドイツ空軍はいかなる戦いを見せるのか。また、ムルナウに見出されたとある特殊な能力とは……!? |
マシーンズ・メロディ パリが恋したハウス・ミュージック (マンガでわかるハウス・ミュージックの歴史)
著者 |
デヴィッド・ブロ&マティアス・クザン(著) |
訳者 |
山田蓉子 |
出版社 |
DU BOOKS |
概要 |
古くは70年代のディスコ時代から、パラダイス・ガラージ、シカゴ、デトロイト、マンチェを経由したダンスミュージックの歴史を振り返ったクロニクル・コミック。
特に90年代は、著者本人が、パリでDaft Punkのふたりと共に、夜な夜なハウスミュージックを浴びて過ごした生活がリアルに表現されている、とびっきりのエピソード満載。
ナイトライフに付きもののいろんなものが詰め込まれた、愛と青春のバンドデシネ! |
ルチャリブレ -覆面戦隊ルチャドーレス・ファイブ
著者 |
ジェリー・フリッセン(作)、ビル(画) |
訳者 |
原正人 |
出版社 |
パイインターナショナル / ユマノイド |
概要 |
古代アステカ文明のミイラの生まれ変わりを任ずる5人は、メキシコのプロレス・マスクをかぶり、ルチャドーレス・ファイブとして、人々の嘲笑に耐えながらも世界を救い続ける……。
突如出現する怪獣、謎の宇宙飛行士、ライバルのフランス人ヒーロー! 覆面戦士たちに休息はない! |
松本大洋+ニコラ・ド・クレシー
著者 |
松本大洋、ニコラ・ド・クレシー(著) |
出版社 |
玄光社 |
概要 |
日本・フランス間で互いの作品をリスペクトしあっている二人の作家のコラボレーション画集。
本書の為に書き下ろした、二人によるリレーマンガ、イラスト書簡など、東京とパリを往復した新たな世界が誕生しています。また2013年、東京で初めて二人の邂逅が実現し、“創作”について語り合った様子なども収録。それぞれの作家の“頭の中”をのぞき見るような感覚で構成される画集です。 |
わが名はレギオン
著者 |
ファビアン・ニュリ(作)、ジョン・キャサディ(画) |
訳者 |
原正人 |
出版社 |
パイインターナショナル / ユマノイド |
概要 |
ナチスがルーマニアのブカレストで遂行していた極秘プロジェクト、コードネームは「レギオン」。それは特殊な能力を持つルーマニア人少女・アナの力を利用し超人兵士部隊を作ろうという計画だった─
第二次世界大戦前夜のイギリスと吸血鬼伝説が息づくトランシルヴァニアを舞台に繰り広げられる超一級のサイコサスペンス! |
KOMA―魂睡
著者 |
ピエール・ワゼム(作)、フレデリック・ペータース(画) |
訳者 |
鈴木賢三 |
出版社 |
パイインターナショナル / ユマノイド |
概要 |
『青い薬』のフレデリック・ペータース、最新翻訳本。父親を手伝い、煙突掃除をする少女アディダス。彼女の悩みは突然理由もわからず気絶してしまうこと。ある日、煙突の奥深くへと迷い込んだアディダスは、人間よりも一回りも二回りも大きい怪物に出くわす……。
少女の冒険を通じて、夢と世界の謎に迫る寓話的ファンタジー。 |
賢者の惑星−世界の哲学者百科
著者 |
シャルル・ペパン(作)、JUL(ジュル) (画) |
訳者 |
平野暁人 |
出版社 |
明石書店 |
概要 |
仏陀、ヘラクレイトス、プラトンからレヴィ=ストロース、ドゥルーズまで、古今東西、最高の賢者たちがくりひろげる思想とギャグの響宴。思わずクスッと笑え、そして目からウロコの体験もある。自分の頭で考えたい人に贈る最高にユニークな哲学案内。フランスの高校生の間で人気を博したベストセラー、待望の邦訳。 |
デリダ伝
著者 |
ブノワ ペータース |
訳者 |
原宏之、大森晋輔 |
出版社 |
白水社 |
概要 |
哲学者ジャック・デリダの全貌をとらえた、初めてにして決定版の伝記! 家族や友人ら関係者たちへのインタビュー、手書き書簡、未公開写真……膨大な資料とともに彼の生涯と思想をリーダブルに物語る。 |
ルーヴルの亡霊たち
著者 |
エンキ・ビラル |
訳者 |
大西愛子(訳)、小池寿子(解説) |
出版社 |
小学館集英社プロダクション |
概要 |
ルーヴル美術館コラボコミックプロジェクト第3弾!! 美術品に取り憑いた22の亡霊……圧倒的な画力で綴る死者たちの物語。 パリのルーヴル美術館が、コミックという表現方法を通じて、より幅広く世間にルーヴルの魅力を伝えるため企画した《ルーヴル美術館BD(ベーデー)プロジェクト》。『氷河期』『レヴォリュ美術館の地下』に続く第3弾としてお届けする本作『ルーヴルの亡霊たち』を手がけるのは、独特の退廃美を持ったスタイリッシュなアートワークで、日本でも多くのクリエイターに影響を与えているBD界の奇才エンキ・ビラル。ルーヴルの収蔵作品に取り憑いた22体の亡霊たち……彼らが生前にたどった数奇な運命を、美しいイラストと硬質な文章で描きだします。巻末には作品リスト、美術史家・小池寿子氏による解説を収録。 |
ジョゼフィーヌ! (アラサーフレンチガールのさえない毎日)
著者 |
ペネロープ・バジュー |
訳者 |
関澄かおる |
出版社 |
DU BOOKS |
概要 |
ヤマザキマリ先生推薦! フランスで累計30万部のベストセラーコミック
アラサー女子の悩みは万国共通! 胸なし、金なし、男なし。あるのは大きなお尻だけ。パリで暮らすアラサーOL・ジョゼフィーヌのさえない毎日を描いた、超人気おひとりさまコミック!
・ろくな男がいないと思う
・オシャレとワインが大好き
・人には言えないコンプレックスがある
・最近、鏡に映る姿が自分の母親に似てきた
・毎日頑張って働いている
・最近、ペットの購入を考えている
そんな、すべての女子に読んでほしい、極上のフレンチコミック!
|
ブラックサッド 黒猫探偵
著者 |
ファン・ディアス・カナレス(作)、フアンホ・ガルニド(画) |
訳者 |
大西愛子 |
出版社 |
飛鳥新社 |
概要 |
偉大なる黒猫探偵『ブラックサッド』の第1巻単行本刊行! !
50年代のニューヨークを舞台に、登場キャラクターが全員動物という斬新な設定のハード・ボイルドBDの記念すべきシリーズ第1巻。
2005年に早川書房より刊行された「黒猫の男」を改題、改訳し、新たに創作秘話とも言える「水彩物語」とユーロマンガに掲載された短編「犬猫の仲」も同時収録! ! |
ポイント |
飛鳥新社版ブラックサッド既刊分
・『ブラックサッド 赤い魂』
・『ブラックサッド 地獄と沈黙』
|
カテゴリー: アナウンス
ベデくん (2014/3/5)
昨年のフレデリック・ペータース氏の来日に続き、フランコフォ二ー祭のゲストとしてBD作家のイベントが行われます!
今年はなんとスイスBD界の巨匠コゼが来日します!
Cosey(コゼ/本名:ベルナール・コセンダイ)
1950年スイス、ローザンヌ生まれ。1970年代ごろからBDの作家として活動を開始、1975年から雑誌「タンタン(Le journal de Tintin)」に連載した『Jonathan』シリーズは代表作となり、1982年には第7巻がアングレーム国際漫画祭の最優秀作品賞を受賞。今年のアングレームにも作品がノミネートされており、今なお第一線で活躍しているBD作家である。
公式サイト:http://www.cosey-bd.com/
単著での翻訳はありませんが、日本でも2005年に開催された「スイス・コミック・アート展」など、何度か紹介されたことのある作家です。(当時はコゼイ名義)
巨匠クラスのBD作家が日本全国を縦断するまたとない機会となりますので、是非ご参加いただければと思います。
開催イベント一覧(※京都以外の会場では日仏逐次通訳がつきます。)
【東京】
BD作家コゼ -ワークショップ-
日時: 3月15日(土)10:00 – 11:45
会場: アンスティチュ・フランセ東京 メディアテーク
(東京都新宿区市谷船河原町15 Tel. 03-5206-2560)
形式: ワークショップ
参加費: 2,000円(要予約)
【横浜】
バンド・デシネ作家Cosey(コゼ)氏の講演会
日時: 3月15日(土)16:30 – 17:30
会場: アンスティチュ・フランセ横浜
(横浜市中区尾上町5-76 明治屋尾上町ビル7階 Tel. 045-201-1514)
形式: 講演会
参加費: 会員1,500円、一般1,800円(3月15日のすべてのイベントに参加可)
【九州】
スイスのBD作家・コゼ(COSEY)先生を囲んで
日時: 3月17日(月)18:30 – 19:30
会場: 北九州市漫画ミュージアム イベントコーナー
(北九州市小倉北区浅野2-14-5 あるあるCity6階)
問合せ・予約: アンスティチュ・フランセ九州(Tel. 092-712-0904)
形式: 講演会
参加費: 無料(予約優先)
(ただし漫画ミュージアムへの入館料が必要。一般400円、中高生200円、小学生100円)
【札幌】
特別講義『スイス人BD作家コゼを囲んで』
日時: 3月19日(水)14:00から
会場: 代々木アニメーション学院 札幌校
(札幌市中央区南三条西6-3-2)
問合せ: 札幌アリアンス・フランセーズ(Tel. 011-261-2771)
(詳細は札幌アリアンス・フランセーズ事務局まで)
【仙台】
スイス人漫画家、コゼ氏ワークショップ
日時: 3月21日(祝)10:30 – 12:00
会場: アリアンス・フランセーズ仙台
(仙台市青葉区本町2-8-10 4階・5階 Tel. 022-225-1475)
形式: ワークショップ
参加費: 無料(要予約)
【京都】
BD作家・コゼを囲んで、ワークショップ
日時: 3月22日(土)9:30 – 11:00
会場: 関西フランス学院
(京都市上京区丸太町通黒門東入藁屋町536−1)
問合せ: アンスティチュ・フランセ関西―京都 (Tel. 075-761-2105)
形式: ワークショップ(※フランス語のみ)
参加費: 無料
【神戸】
スイス人バンドデシネ作家コゼ氏講演会(※PDFファイル)
日時: 3月22日(土)15:00 – 17:00
会場: 兵庫県立美術館 ミュージアムホール
(神戸市中央区脇浜海岸通1 丁目1 番1 号)
問合せ: 兵庫県国際交流協会 交流・協力課(kobe2014franco@gmail.com Tel. 078-230-3090)
形式: 講演会
参加費: 無料(事前申込要)
カテゴリー: アナウンス
ベデくん (2014/2/3)
アングレーム国際漫画祭2014の受賞リストを速報でお伝えします。
Prix du meilleur album 2014 最優秀作品賞
Grand prix de la ville d’Angoulême グランプリ(功労賞)
Bill Watterson(ビル・ワターソン)
1958年7月5日、アメリカ、ワシントンD.C生まれ。
1985年新聞の4コマ漫画『Calvin and Hobbes(カルヴィンとホッブス)』を連載開始、瞬く間に大人気となる。自身の作品の商品化を拒絶するなどストイックな創作活動を続けるが、人気の絶頂にあった1995年連載を終わらせてしまう。以後公の場に姿を現していない。
『Calvin and Hobbes』は1992年にアングレーム国際漫画祭最優秀作品賞(外国語作品部門)を受賞している。
※グランプリに選ばれた作家は来年のアングレーム国際漫画祭、審査委員長になる伝統だが上記の様な作家ゆえ今後の動向に注目。
Prix Spécial du Jury 審査員特別賞
Prix de la Série シリーズ賞
Prix Révélation 新人賞(今年は2作品)
Prix du Public Cultura キュルチュラ読者賞
Fauve Polar SNCF フランス国鉄ミステリ作品賞
Ma révérence
作者 |
Wilfrid Lupano, Rodguen |
出版社 |
Delcourt |
制作国 |
フランス/ベルギー |
Prix jeunesse 子ども向け作品賞
Prix du patrimoine 遺産賞
Prix de la bande dessinée alternative オルタナティヴBD賞
カテゴリー: アングレーム関連作品
ベデくん (2014/1/21)
小プロさんのやってるBDfileと言うサイトで今回のノミネート作のあらすじや試し読みのリンクなどさらに詳しく紹介されているので、参考にして欲しいベデ!
http://books.shopro.co.jp/bdfile/2013/12/2014-1.html
アングレーム国際漫画祭について知りたい方は以前の記事をご覧下さいベデ。
続きを読む
カテゴリー: アングレーム関連作品
ベデくん (2013/12/31)
昨年に引き続き、今年も邦訳バンドデシネが沢山発売されたベデ!
是非買う時の参考にして欲しいベデ~!
邦訳バンドデシネガイド2010年版
邦訳バンドデシネガイド2011年版
邦訳バンドデシネガイド2012年版
-2013年発売の作品-
ユリイカ 2013年3月臨時増刊号 総特集=世界マンガ大系
著者 |
ブノワ・ペータース、フランソワ・スクイテン、大友克洋、浦沢直樹他 |
出版社 |
青土社 |
ポイント |
世界マンガ大系となっているが、主に『闇の国々』が大きく扱われており、昨年の海外マンガフェスタでの講演、スクイテン&ペータースへのインタビューなど充実した内容となっている。また、BD作家フレデリック・ペータースの『青い薬』の抄訳も収録。 |
見習いスマーフ
著者 |
ペヨ |
出版社 |
小峰書店 |
あらすじ |
魔法の力にあこがれる見ならいスマーフは、実験をはじめます。あの手この手でこしらえた魔法のスープをひとのみ。すると……。 |
ポイント |
小峰書店版のスマーフシリーズ第6巻、『見習いスマーフ』と『スマーフことば騒動記(旧スマーフ語戦争)』の2話収録 |
闇の国々Ⅲ
著者 |
ブノワ・ペータース(作)、フランソワ・スクイテン(画) |
出版社 |
小学館集英社プロダクション |
概要 |
〈闇の国々〉――それは、我々の現実世界と紙一重の次元にある謎の都市群。 突如自分の影に色がついてしまった男の奇妙な運命を描く『ある男の影』、領土拡大政策に翻弄される地図制作者たちを描く『見えない国境』、〈闇の国々〉で起こるさまざまな事件を報じる新聞『エコー・デ・シテ』など、シリーズ円熟期のカラー作品3篇を収録した第3巻。日本語版特典として、巻末に著者ペータース&スクイテンのインタビューも収録。 |
ポイント |
かつて『エラー』(美術出版)にて書下ろしで発表されたが雑誌の休刊により未完のままだった『見えない国境1,2』がついに完訳、その他『ある男の影』、『エコー・デ・シテ』を収録。 |
ユーロマンガvol.8
著者 |
アルチュール・ド・パンス、ロマン・ユゴー他 |
出版社 |
飛鳥新社 |
概要 |
エマニュエル・ルパージュ特集『ユーロマンガ』8号は、エマニュエル・ルパージュの『ムチャチョ―ある少年の革命』(大西愛子訳、飛鳥新社)が第16回メディア芸術祭で優秀賞を受賞したことを記念して、ルパージュ特集となっています。
特集の目玉として『ムチャチョ』以前に発表した『悪なき大地』(アンヌ・シブラン原作)を丸ごと収録!
地上の楽園を求めて密林の奥深くへと分け入っていく主人公たちの旅を通じて、呪術的な雰囲気に満ちた密林の息吹をご堪能ください。
その他、ルパージュ特集として、昨年11月の来日の様子を収めたレポートや未紹介作品を紹介した記事、さらに作家本人が着色の秘密を語った講義の一部なども収録。
連載作品については、前号に引き続き、第一次世界大戦の航空戦を描いた『エーデルワイスのパイロット』とテーマパークで働くモンスターたちが巻き起こす騒動を描いた『ゾンビレニアム』をお届けします。
そして、創刊号以来ずっと連載してきた『ラパス―血族の王国』がついに完結! 人間社会に同化することを選んだ堕落した吸血鬼たちと彼らに反逆するラパスたち。戦いに勝利するのは果たして! ?
これから翻訳されるBDの最新ニュースもたっぷりご紹介! |
ミラーさんとピンチョンさん
著者 |
レオポルト・マウラー |
訳者 |
波戸岡景太 |
出版社 |
水声社 |
概要 |
野暮ったい測量器具を片手に荒野をゆく2人の中年男、その名もミラーとピンチョン。くしくも現代アメリカを代表する作家と同じ姓をもつ、彼らのゆく手に待ち受けるのは、女、ワニ、奇蹟、金星、そしてオオカミ少年……?ウィーン発、新世紀型エンターテインメント! |
ニート・メタル
著者 |
ダニエル・アールグレン |
訳者 |
ハル吉 |
出版社 |
峠の地蔵出版 |
概要 |
スウェディッシュ・デスメタルという一つのジャンルを築き上げた国からまた新たなメタルが登場。その名も『ニートメタル』!
全てをヘヴィメタルに捧げてきた男オウブは、34歳になっても母親と同居し、部屋に引きこもってオールド・スクールなヘヴィメタルを聴いている。彼女?友人?仕事?そんなものは関係無い。必要なのは孤独と絶望とアイアン・メイデンとジューダス・プリーストだ。福祉国家スウェーデンからの刺客、ニート・メタラーの生きざまを観よ(笑)! |
ポイント |
スウェーデン発のゆるふわヘビィメタルコミック、こちらのサイトで購入可能。 |
神様降臨
著者 |
マルク=アントワーヌ・マチュー |
訳者 |
古永真一 |
出版社 |
河出書房新社 |
概要 |
「神様」を自称する男が現れ世界中が大騒ぎ。「神」は本を書けばベストセラーを連発、しかし神様降臨に対する人類の反応はさまざまだった。果たして「神」の正体とは? フランスBD最先端! |
KUE(9) 2号
著者 |
小幡文男、ガエル・ドュアゼ、ジェローム・ブルベス他 |
出版社 |
くらしき絵本館 |
概要 |
岡山の小さな出版社くらしき絵本館の出しているミニ冊子、フランスや日本の若手アーティスト達の作品を掲載している。
出版社のサイトにて購入できます。 |
ラ・ドゥース
著者 |
フランソワ・スクイテン |
訳者 |
古永真一 |
出版社 |
小学館集英社プロダクション |
概要 |
フランスやベルギーの駅のデザイン、鉄道博物館のコンセプトデザインを手掛けるほどの鉄道ファンとして知られるスクイテンが描く、驚くほど緻密な流線形蒸気機関車。本書は、近年新たな広告ツールとして急速に注目されつつある「AR(拡張現実)システム」をBDで初めて導入した作品で、見返し部分をウェブカメラで撮影することで、スクイテンが描いた蒸気機関車が立体になって動き出す仕組みとなっています。初版には、なんとスクイテンが日本のために特別に描き下ろしたC55形蒸気機関車のアートプリント付き! |
塩素の味
著者 |
バスティアン・ヴィヴェス |
訳者 |
原正人 |
出版社 |
小学館集英社プロダクション |
概要 |
脊柱側湾症を患い、かかりつけの運動療法師の勧めでプールに通うことになった少年。最初のうちはあまり気のりしない彼だったが、泳ぎの上手な少女を見かけ、彼女と親しくなる。毎週水曜日、プールで逢瀬を楽しむ二人。彼女に惹かれていくにつれ、水泳そのものの魅力にも目覚めてゆく彼だったが……。フランスBD界がその才能に驚愕した、28歳の新鋭アーティスト、バスチャン・ヴィヴェス。フランス期待の新星がみずみずしい感性で描く新感覚BD、初邦訳でついに登場! 表題作『塩素の味』の他、男女の他愛無い会話やすれ違いを一貫した「僕」の視点で描く『僕の目の中で』も同時収録。 |
ポイント |
昨年、海外マンガフェスタで来日してくれた若手BD作家バスティアン・ヴィヴェスの初邦訳。 |
猫の目
著者 |
アレハンドロ・ホドロフスキー(作)、メビウス(画) |
訳者 |
原正人 |
出版社 |
竹書房 |
概要 |
ユーロマンガ8号のメビウス追悼特集で掲載された『猫の目』がアルバムとして再発売、新たにホドロフスキーの序文を収録。 |
天使の爪
著者 |
アレハンドロ・ホドロフスキー(作)、メビウス(画) |
訳者 |
原正人 |
出版社 |
飛鳥新社 |
概要 |
メビウスとホドロフスキーという黄金コンビによる、エロティックな絵本。少女がみずからの女性性を受け入れ、新たな生命体へと脱皮を遂げるまでの物語が、視覚と言語の臨界点に触れながら展開される。その蠱惑的な幻想世界は、見る者すべてのオブセッションと化すだろう。 |
青い薬
著者 |
フレデリック・ペータース |
訳者 |
原正人 |
出版社 |
青土社 |
概要 |
主人公のフレッドは10代の後半に恋していたカティと数年ぶりに出会い、幾度かの逢瀬を通じて、再び恋に落ちる。しかし、彼女は実はエイズに感染していた・・・。 主人公はペータース本人という実話がベース。エイズというテーマを扱いながらも、全体を清涼感が貫く。詩的な省察を交えつつ、二人の、時にユーモラスで時に繊細なやりとりが綴られる。 ブノワ・ペータース「闇の国々」に続く、新世代のBD作家、初の邦訳。 |
ポイント |
ユリイカ 2013年3月臨時増刊号 総特集=世界マンガ大系に抄訳が掲載された、『青い薬』の完訳版。 |
ベルリン 分断された都市~
著者 |
ズザンネ・ブッデンベルク(作)、トーマス・ヘンスラー(画) |
訳者 |
エドガー・フランツ、深見麻奈 |
出版社 |
彩流社 |
概要 |
ドイツ分断のリアル!冷戦による分断を最も顕著に体現した都市、ベルリン市民の日常を5つのエピソードで明かす。ベルリンの壁は28年間に渡って東西ベルリンを分断し、友達や家族を引き裂いていた。文字だけでは伝わりづらい同時代を生きた人々の生の声と時代の空気を、わかりやすく、リアル伝える、ビジュアル歴史読み物。ドイツでも若い世代に向けた歴史モノとして好評。五つの物語で紹介された場所の足跡を辿る旅もできる。 |
ポイント |
同出版社では、続編として「ゲバラ」「ゾルゲ」「カストロ」なども企画中らしい。 |
シェヘラザード ~千夜一夜物語~
著者 |
セルジオ・トッピ |
訳者 |
古永真一 |
出版社 |
小学館集英社プロダクション |
概要 |
昨年2012年、惜しくもこの世を去ったイタリア漫画界を代表する作家の一人、セルジオ・トッピ。近年、欧米圏を中心に評価の機運が高まっており、見る者を一目で惹きつけずにはいられないその天才的な描線が注目を集めています。そんなトッピの代表作『シェヘラザード』が日本語版でついに登場。 妻の不貞を発見して以来、女性への猜疑心に苛まれていたシャーリアール王は、結婚した娘と最初の一夜を過ごしては翌朝には処刑していた。殺害した女性が3000人に達したとき、彼は大臣の娘シェヘラザードと結婚する。父の反対を押し切り、王の閨に向かった美しく賢いシェヘラザードは、夜が明けるまで、古今東西のあらゆる不思議な物語を王に語りはじめるが……。イタリアの天才絵師が描く、世にも美しき千夜一夜物語。 |
ダウンタウン
著者 |
ノエル・ラング(作)、ロドリゴ・ガルシア(画) |
訳者 |
轟志津香 |
出版社 |
サンマーク出版 |
概要 |
ダウン症の子どもたちのほのぼのとした日常をユーモアあふれるタッチで描いて話題のスペインのコミックエッセイが、アメリカ、韓国に続いて日本にも上陸!
音楽が大好きでお気に入りのレコードといつも一緒のブロ、ブロのガールフレンドでやさしくてかわいいビビ、おしゃべりでおしゃまなルス、大きな体で食べることが大好きなのんびりやのミゲローテ、恥ずかしがり屋でおとなしいベンハミン。『ダウンタウン』に登場する5人の子どもたちはすべてダウン症という設定で、彼らの目から見た「世界」がそこには映し出されています。そこで彼らは、いろいろなエピソードを通して、私たちを笑わせ、驚かせ、考えさせ、感動させてくれます。
世の中にいろんな人がいるように、ダウン症も「ひとつの個性」として、「人はみな同じで、そして違っている。だからいいんだ」という本書のテーマは、あらゆる人を元気づけてくれるものです。
気軽に読めて、あたたかい気持ちになり、そしてたくさんの気づきがもらえる、ちょっぴり「特別」な天使たちの楽しい日々を、どうぞごらんください。 |
ブラックサッド 赤い魂
著者 |
ファン・ディアス・カナレス(作)、フアーノ・ガルニド(画) |
訳者 |
大西愛子 |
出版社 |
飛鳥新社 |
概要 |
黒猫探偵のブラックサッドは、自身の恩師でもあり、核の平和利用の提唱者として絶大な支持を受けている左派知識人のオットー・リーバーと再会を果たす。
しかし、精力的に活動するリーバーが率いるグループ『12使途』に対して、政府筋の圧力は日増しに高まり、ついにはメンバーの一人が暗殺される。
赤狩りの波がじわじわと迫る中、はたしてブラックサッドは恩師リーバーの命を守ることができるのか! ? |
ポイント |
早川書房からでた『黒猫の男』、『凍える少女』の続編、元はユーロマンガvol.1、2に掲載された物だが、新たにメイキングなども収録。 |
カニカニレボリューション
著者 |
アルチュール・ド・パンス(著) |
訳者 |
原正人 |
出版社 |
飛鳥新社 |
概要 |
フランス南西部に生息する、どこにでもいるカニのソレイユ、バトー、ギター。とあるきっかけから、この3匹はカニでありながらも縦横無尽に方向転換できる移動方法を編み出す。しかし、そんな彼らが革命を起こすことを恐れた保守派のカニたちが、それを妨害しようと立ち上がり・・・・・・。 |
ポイント |
注目の若手作家アルチュール・ド・パンスの初単行本。以前からユーロマンガにて紹介されており、『かわいい罪』、『ゾンビレニアム』の翻訳が掲載されている。 |
フォリガット
著者 |
アレクシオス・チョヤス(作)、ニコラ・ド・クレシー(画) |
訳者 |
原正人 |
出版社 |
パイ インターナショナル |
概要 |
クレシー初期の代表作が遂に邦訳世界的なカストラート(去勢されたオペラ歌手)となっていたフォリガット。カーニヴァルのために呼ばれた故郷で、自らの呪われた過去がよみがる……。 |
ガリバリアーナ
著者 |
ミロ・マナラ |
訳者 |
鵜野孝紀 |
出版社 |
パイ インターナショナル |
概要 |
人気のないヨットに乗り込んだ若い娘は、突然の嵐に襲われ、不思議な冒険に旅立つ……。もしガリバーが若く美しい娘だったら!?英語圏でもっとも有名なイタリア人マンガ家ミロ・マナラによる、美しくもエロティックな『ガリバー旅行記』!! |
闇の国々IV
著者 |
ブノワ・ペータース(作)、フランソワ・スクイテン(画) |
訳者 |
古永真一、原正人 |
出版社 |
小学館集英社プロダクション |
概要 |
歴史的名作コミック『闇の国々』シリーズ、堂々の最終巻! 異変に襲われたアルミリアを救うため飛行船で出発した少年の旅路を描く『アルミリアへの道』、“永遠の現在”法により、過去・未来について考えることを禁止された廃墟の街を描く『永遠の現在の記憶』、ある男の死によって加速していく街の怪現象とその謎をめぐって奔走する人々を描く『砂粒の理論』など、シリーズ最新作を含む3篇を収録。日本語版特典として、10年前にスクイテンがフランスの雑誌の依頼で富士山を描いたイラスト連作『Mt. Fuji』シリーズを収録。 |
U-47 Vol.1
著者 |
マーク・ジェニソン(作)、ヘラルド・バルサ(画)、ニコラ・カニオ(彩色) |
訳者 |
本吉隆(監修)、宮脇史生(訳) |
出版社 |
イカロス出版 |
概要 |
「U-47」は第二次大戦で活躍したドイツ海軍のUボート(潜水艦)、U-47の活躍を描く漫画作品の邦訳版。
U-47はイギリス海軍の泊地スカパ・フローに侵入し、戦艦「ロイヤル・オーク」を撃沈したことで知られる。
“スカパ・フローの雄牛”と称された同艦は、1941年3月7日に北大西洋にて消息を絶ち、沈没したものと見なされた。
だが、“雄牛”は本当に死んだのか……?
本書は潜水艦U-47の秘めたる戦いを描くバンド・デシネ(フランス式漫画)。
1コマ1コマが絵画のようなバンド・デシネならではの表現で、息詰まる潜水艦戦を活写する!
作品世界の背景が分かるUボート解説書『COMBAT ロリアン―Uボートエース達の基地』も収録。 |
カテゴリー: 未分類
ベデくん (2013/3/5)
フランコフォ二ー祭のゲストとしてスイス人のBD作家フレデリックペータース氏(Frédérik Peeters)が来日します!
フレデリック・ペータースはヨーロッパ最大の漫画祭アングレームにおいて過去何度もノミネートされており、今年の漫画祭ではAâma T2 (アーマ 第2巻)がシリーズ賞を受賞するなど、今最も注目される実力派BD作家です。
かなりのハードスケジュールで全国を縦断するまたとない機会となりますので、是非ご参加下さい。
残念ながら、ちゃんとした邦訳はありませんが、先日発売された『ユリイカ 2013年3月臨時増刊号 総特集=世界マンガ大系』において代表作『青い薬』(原正人訳)の抄訳が掲載されていますので、イベント前にそちらの方もチェックされては如何でしょうか。
【関東】
バンド・デシネ作家フレデリック・ペータース氏の講演会
日時:3月16日(土) 16:30~17:45
場所:アンスティチュ・フランセ横浜(〒 231-0015横浜市中区尾上町5-76 明治屋尾上町ビル7階)
料金:1,800円(会員1,500円) ※3月16日の全てのイベントにご参加いただけます。
【関西】
スイス人バンドデシネ作家 – フレデリク・ペータースを囲んで
日時:3月17日(日) 14:00~16:00
場所:アンスティチュ・フランセ関西 京都 稲畑ホール
料金:入場無料
スイス人バンドデシネ作家 – フレデリク・ペータースを囲んで
日時:3月19日(火) 18:30~20:00
場所:アンスティチュ・フランセ関西 大阪
料金:入場無料
【近畿】
対談フレデリク・ペータース×寺田克也
日時:3月20日(水) 13:00~15:15
場所:兵庫県立美術館
※要事前申込
【九州】
バンド・デシネ作家フレデリック・ペータース講演会
日時:3月21日(木) 18:00~19:00
場所:北九州市漫画ミュージアム(〒 803-8501北九州市小倉北区浅野2-14-5)
常設展観覧料:一般 400円、中高生 200円、小学生100円
【北海道】
スイス人BD作家フレデリック・ペータースを囲んで
日時:3月23日(土) 17:30~19:30
場所:札幌アリアンス・フランスセーズ
料金:入場無料
※要予約
ユリイカ 2013年3月臨時増刊号 総特集=世界マンガ大系
著者 |
ブノワ・ペータース、フランソワ・スクイテン、大友克洋、浦沢直樹他 |
出版社 |
青土社 |
ポイント |
世界マンガ大系となっているが、主に『闇の国々』が大きく扱われており、昨年の海外マンガフェスタでの講演、スクイテン&ペータースへのインタビューなど充実した内容となっている。また、BD作家フレデリック・ペータースの『青い薬』の抄訳も収録。 |
カテゴリー: アナウンス
ベデくん (2013/2/4)
アングレーム国際漫画祭2013の受賞リストを速報でお伝えします。
Prix du meilleur album 2013 最優秀作品賞
Grand prix de la ville d’Angoulême グランプリ(功労賞)
Willem(ウィレム)
1941年4月2日、エルメロ(オランダ)生まれ。雑誌Hara-KiriやCharlie-Hebdo、その他新聞などに作品を発表。Charlie Mensuelでは編集長としても活躍。
※グランプリに選ばれた作家は来年のアングレーム国際漫画祭、審査委員長になります。
Prix Spécial 40e anniversaire du Festival 40周年記念特別賞
鳥山明
※事前に委員会が選んだ16名の作家からフェスティバル参加の作家が投票(最終的に537名が投票)。最多得票上位5名から審査委員会(15名の過去受賞者等)がグランプリを選出。鳥山明は作家による投票で最多得票によりフェスティバル40周年特別賞受賞となった。
Prix Spécial du Jury 審査員特別賞
Prix de la Série シリーズ賞
Prix Révélation 新人賞
Prix du Public Cultura キュルチュラ読者賞
Fauve Polar SNCF フランス国鉄ミステリ作品賞
Prix jeunesse 子ども向け作品賞
Prix du patrimoine 遺産賞
Prix de la bande dessinée alternative オルタナティヴBD賞
Prix Révélation Blog ブログBD新人賞
作者:Malec(マレック)
ブログ名:Blog à MALEC
http://leblogamalec.blogspot.fr/
カテゴリー: アングレーム関連作品