邦訳バンドデシネガイド2013
ベデくん (2013/12/31)
昨年に引き続き、今年も邦訳バンドデシネが沢山発売されたベデ!
是非買う時の参考にして欲しいベデ~!
邦訳バンドデシネガイド2010年版
邦訳バンドデシネガイド2011年版
邦訳バンドデシネガイド2012年版
-2013年発売の作品-
著者 | ブノワ・ペータース、フランソワ・スクイテン、大友克洋、浦沢直樹他 |
出版社 | 青土社 |
ポイント | 世界マンガ大系となっているが、主に『闇の国々』が大きく扱われており、昨年の海外マンガフェスタでの講演、スクイテン&ペータースへのインタビューなど充実した内容となっている。また、BD作家フレデリック・ペータースの『青い薬』の抄訳も収録。 |
著者 | ペヨ |
出版社 | 小峰書店 |
あらすじ | 魔法の力にあこがれる見ならいスマーフは、実験をはじめます。あの手この手でこしらえた魔法のスープをひとのみ。すると……。 |
ポイント | 小峰書店版のスマーフシリーズ第6巻、『見習いスマーフ』と『スマーフことば騒動記(旧スマーフ語戦争)』の2話収録 |
著者 | ブノワ・ペータース(作)、フランソワ・スクイテン(画) |
出版社 | 小学館集英社プロダクション |
概要 | 〈闇の国々〉――それは、我々の現実世界と紙一重の次元にある謎の都市群。 突如自分の影に色がついてしまった男の奇妙な運命を描く『ある男の影』、領土拡大政策に翻弄される地図制作者たちを描く『見えない国境』、〈闇の国々〉で起こるさまざまな事件を報じる新聞『エコー・デ・シテ』など、シリーズ円熟期のカラー作品3篇を収録した第3巻。日本語版特典として、巻末に著者ペータース&スクイテンのインタビューも収録。 |
ポイント | かつて『エラー』(美術出版)にて書下ろしで発表されたが雑誌の休刊により未完のままだった『見えない国境1,2』がついに完訳、その他『ある男の影』、『エコー・デ・シテ』を収録。 |
著者 | アルチュール・ド・パンス、ロマン・ユゴー他 |
出版社 | 飛鳥新社 |
概要 | エマニュエル・ルパージュ特集『ユーロマンガ』8号は、エマニュエル・ルパージュの『ムチャチョ―ある少年の革命』(大西愛子訳、飛鳥新社)が第16回メディア芸術祭で優秀賞を受賞したことを記念して、ルパージュ特集となっています。 特集の目玉として『ムチャチョ』以前に発表した『悪なき大地』(アンヌ・シブラン原作)を丸ごと収録! 地上の楽園を求めて密林の奥深くへと分け入っていく主人公たちの旅を通じて、呪術的な雰囲気に満ちた密林の息吹をご堪能ください。 その他、ルパージュ特集として、昨年11月の来日の様子を収めたレポートや未紹介作品を紹介した記事、さらに作家本人が着色の秘密を語った講義の一部なども収録。 連載作品については、前号に引き続き、第一次世界大戦の航空戦を描いた『エーデルワイスのパイロット』とテーマパークで働くモンスターたちが巻き起こす騒動を描いた『ゾンビレニアム』をお届けします。 そして、創刊号以来ずっと連載してきた『ラパス―血族の王国』がついに完結! 人間社会に同化することを選んだ堕落した吸血鬼たちと彼らに反逆するラパスたち。戦いに勝利するのは果たして! ? これから翻訳されるBDの最新ニュースもたっぷりご紹介! |
著者 | レオポルト・マウラー |
訳者 | 波戸岡景太 |
出版社 | 水声社 |
概要 | 野暮ったい測量器具を片手に荒野をゆく2人の中年男、その名もミラーとピンチョン。くしくも現代アメリカを代表する作家と同じ姓をもつ、彼らのゆく手に待ち受けるのは、女、ワニ、奇蹟、金星、そしてオオカミ少年……?ウィーン発、新世紀型エンターテインメント! |
著者 | ダニエル・アールグレン |
訳者 | ハル吉 |
出版社 | 峠の地蔵出版 |
概要 | スウェディッシュ・デスメタルという一つのジャンルを築き上げた国からまた新たなメタルが登場。その名も『ニートメタル』! 全てをヘヴィメタルに捧げてきた男オウブは、34歳になっても母親と同居し、部屋に引きこもってオールド・スクールなヘヴィメタルを聴いている。彼女?友人?仕事?そんなものは関係無い。必要なのは孤独と絶望とアイアン・メイデンとジューダス・プリーストだ。福祉国家スウェーデンからの刺客、ニート・メタラーの生きざまを観よ(笑)! |
ポイント | スウェーデン発のゆるふわヘビィメタルコミック、こちらのサイトで購入可能。 |
著者 | マルク=アントワーヌ・マチュー |
訳者 | 古永真一 |
出版社 | 河出書房新社 |
概要 | 「神様」を自称する男が現れ世界中が大騒ぎ。「神」は本を書けばベストセラーを連発、しかし神様降臨に対する人類の反応はさまざまだった。果たして「神」の正体とは? フランスBD最先端! |
著者 | 小幡文男、ガエル・ドュアゼ、ジェローム・ブルベス他 |
出版社 | くらしき絵本館 |
概要 | 岡山の小さな出版社くらしき絵本館の出しているミニ冊子、フランスや日本の若手アーティスト達の作品を掲載している。 出版社のサイトにて購入できます。 |
著者 | フランソワ・スクイテン |
訳者 | 古永真一 |
出版社 | 小学館集英社プロダクション |
概要 | フランスやベルギーの駅のデザイン、鉄道博物館のコンセプトデザインを手掛けるほどの鉄道ファンとして知られるスクイテンが描く、驚くほど緻密な流線形蒸気機関車。本書は、近年新たな広告ツールとして急速に注目されつつある「AR(拡張現実)システム」をBDで初めて導入した作品で、見返し部分をウェブカメラで撮影することで、スクイテンが描いた蒸気機関車が立体になって動き出す仕組みとなっています。初版には、なんとスクイテンが日本のために特別に描き下ろしたC55形蒸気機関車のアートプリント付き! |
著者 | バスティアン・ヴィヴェス |
訳者 | 原正人 |
出版社 | 小学館集英社プロダクション |
概要 | 脊柱側湾症を患い、かかりつけの運動療法師の勧めでプールに通うことになった少年。最初のうちはあまり気のりしない彼だったが、泳ぎの上手な少女を見かけ、彼女と親しくなる。毎週水曜日、プールで逢瀬を楽しむ二人。彼女に惹かれていくにつれ、水泳そのものの魅力にも目覚めてゆく彼だったが……。フランスBD界がその才能に驚愕した、28歳の新鋭アーティスト、バスチャン・ヴィヴェス。フランス期待の新星がみずみずしい感性で描く新感覚BD、初邦訳でついに登場! 表題作『塩素の味』の他、男女の他愛無い会話やすれ違いを一貫した「僕」の視点で描く『僕の目の中で』も同時収録。 | ポイント | 昨年、海外マンガフェスタで来日してくれた若手BD作家バスティアン・ヴィヴェスの初邦訳。 |
著者 | アレハンドロ・ホドロフスキー(作)、メビウス(画) |
訳者 | 原正人 |
出版社 | 竹書房 | 概要 | ユーロマンガ8号のメビウス追悼特集で掲載された『猫の目』がアルバムとして再発売、新たにホドロフスキーの序文を収録。 |
著者 | アレハンドロ・ホドロフスキー(作)、メビウス(画) |
訳者 | 原正人 |
出版社 | 飛鳥新社 | 概要 | メビウスとホドロフスキーという黄金コンビによる、エロティックな絵本。少女がみずからの女性性を受け入れ、新たな生命体へと脱皮を遂げるまでの物語が、視覚と言語の臨界点に触れながら展開される。その蠱惑的な幻想世界は、見る者すべてのオブセッションと化すだろう。 |
著者 | フレデリック・ペータース |
訳者 | 原正人 |
出版社 | 青土社 | 概要 | 主人公のフレッドは10代の後半に恋していたカティと数年ぶりに出会い、幾度かの逢瀬を通じて、再び恋に落ちる。しかし、彼女は実はエイズに感染していた・・・。 主人公はペータース本人という実話がベース。エイズというテーマを扱いながらも、全体を清涼感が貫く。詩的な省察を交えつつ、二人の、時にユーモラスで時に繊細なやりとりが綴られる。 ブノワ・ペータース「闇の国々」に続く、新世代のBD作家、初の邦訳。 | ポイント | ユリイカ 2013年3月臨時増刊号 総特集=世界マンガ大系に抄訳が掲載された、『青い薬』の完訳版。 |
著者 | ズザンネ・ブッデンベルク(作)、トーマス・ヘンスラー(画) |
訳者 | エドガー・フランツ、深見麻奈 |
出版社 | 彩流社 | 概要 | ドイツ分断のリアル!冷戦による分断を最も顕著に体現した都市、ベルリン市民の日常を5つのエピソードで明かす。ベルリンの壁は28年間に渡って東西ベルリンを分断し、友達や家族を引き裂いていた。文字だけでは伝わりづらい同時代を生きた人々の生の声と時代の空気を、わかりやすく、リアル伝える、ビジュアル歴史読み物。ドイツでも若い世代に向けた歴史モノとして好評。五つの物語で紹介された場所の足跡を辿る旅もできる。 | ポイント | 同出版社では、続編として「ゲバラ」「ゾルゲ」「カストロ」なども企画中らしい。 |
著者 | セルジオ・トッピ |
訳者 | 古永真一 |
出版社 | 小学館集英社プロダクション | 概要 | 昨年2012年、惜しくもこの世を去ったイタリア漫画界を代表する作家の一人、セルジオ・トッピ。近年、欧米圏を中心に評価の機運が高まっており、見る者を一目で惹きつけずにはいられないその天才的な描線が注目を集めています。そんなトッピの代表作『シェヘラザード』が日本語版でついに登場。 妻の不貞を発見して以来、女性への猜疑心に苛まれていたシャーリアール王は、結婚した娘と最初の一夜を過ごしては翌朝には処刑していた。殺害した女性が3000人に達したとき、彼は大臣の娘シェヘラザードと結婚する。父の反対を押し切り、王の閨に向かった美しく賢いシェヘラザードは、夜が明けるまで、古今東西のあらゆる不思議な物語を王に語りはじめるが……。イタリアの天才絵師が描く、世にも美しき千夜一夜物語。 |
著者 | ノエル・ラング(作)、ロドリゴ・ガルシア(画) |
訳者 | 轟志津香 |
出版社 | サンマーク出版 | 概要 | ダウン症の子どもたちのほのぼのとした日常をユーモアあふれるタッチで描いて話題のスペインのコミックエッセイが、アメリカ、韓国に続いて日本にも上陸! 音楽が大好きでお気に入りのレコードといつも一緒のブロ、ブロのガールフレンドでやさしくてかわいいビビ、おしゃべりでおしゃまなルス、大きな体で食べることが大好きなのんびりやのミゲローテ、恥ずかしがり屋でおとなしいベンハミン。『ダウンタウン』に登場する5人の子どもたちはすべてダウン症という設定で、彼らの目から見た「世界」がそこには映し出されています。そこで彼らは、いろいろなエピソードを通して、私たちを笑わせ、驚かせ、考えさせ、感動させてくれます。 世の中にいろんな人がいるように、ダウン症も「ひとつの個性」として、「人はみな同じで、そして違っている。だからいいんだ」という本書のテーマは、あらゆる人を元気づけてくれるものです。 気軽に読めて、あたたかい気持ちになり、そしてたくさんの気づきがもらえる、ちょっぴり「特別」な天使たちの楽しい日々を、どうぞごらんください。 |
著者 | ファン・ディアス・カナレス(作)、フアーノ・ガルニド(画) |
訳者 | 大西愛子 |
出版社 | 飛鳥新社 | 概要 | 黒猫探偵のブラックサッドは、自身の恩師でもあり、核の平和利用の提唱者として絶大な支持を受けている左派知識人のオットー・リーバーと再会を果たす。 しかし、精力的に活動するリーバーが率いるグループ『12使途』に対して、政府筋の圧力は日増しに高まり、ついにはメンバーの一人が暗殺される。 赤狩りの波がじわじわと迫る中、はたしてブラックサッドは恩師リーバーの命を守ることができるのか! ? |
ポイント | 早川書房からでた『黒猫の男』、『凍える少女』の続編、元はユーロマンガvol.1、2に掲載された物だが、新たにメイキングなども収録。 |
著者 | アルチュール・ド・パンス(著) | 訳者 | 原正人 |
出版社 | 飛鳥新社 | 概要 | フランス南西部に生息する、どこにでもいるカニのソレイユ、バトー、ギター。とあるきっかけから、この3匹はカニでありながらも縦横無尽に方向転換できる移動方法を編み出す。しかし、そんな彼らが革命を起こすことを恐れた保守派のカニたちが、それを妨害しようと立ち上がり・・・・・・。 | ポイント | 注目の若手作家アルチュール・ド・パンスの初単行本。以前からユーロマンガにて紹介されており、『かわいい罪』、『ゾンビレニアム』の翻訳が掲載されている。 |
著者 | アレクシオス・チョヤス(作)、ニコラ・ド・クレシー(画) |
訳者 | 原正人 |
出版社 | パイ インターナショナル | 概要 | クレシー初期の代表作が遂に邦訳世界的なカストラート(去勢されたオペラ歌手)となっていたフォリガット。カーニヴァルのために呼ばれた故郷で、自らの呪われた過去がよみがる……。 |
著者 | ミロ・マナラ |
訳者 | 鵜野孝紀 |
出版社 | パイ インターナショナル | 概要 | 人気のないヨットに乗り込んだ若い娘は、突然の嵐に襲われ、不思議な冒険に旅立つ……。もしガリバーが若く美しい娘だったら!?英語圏でもっとも有名なイタリア人マンガ家ミロ・マナラによる、美しくもエロティックな『ガリバー旅行記』!! |
著者 | ブノワ・ペータース(作)、フランソワ・スクイテン(画) |
訳者 | 古永真一、原正人 |
出版社 | 小学館集英社プロダクション | 概要 | 歴史的名作コミック『闇の国々』シリーズ、堂々の最終巻! 異変に襲われたアルミリアを救うため飛行船で出発した少年の旅路を描く『アルミリアへの道』、“永遠の現在”法により、過去・未来について考えることを禁止された廃墟の街を描く『永遠の現在の記憶』、ある男の死によって加速していく街の怪現象とその謎をめぐって奔走する人々を描く『砂粒の理論』など、シリーズ最新作を含む3篇を収録。日本語版特典として、10年前にスクイテンがフランスの雑誌の依頼で富士山を描いたイラスト連作『Mt. Fuji』シリーズを収録。 |
チャイニーズ・ライフ――激動の中国を生きたある中国人画家の物語【上巻】「父の時代」から「党の時代」へ
著者 | フィリップ・オティエ(作)、リー・クンウー(作・画) |
訳者 | 野嶋剛 |
出版社 | 明石書店 | 概要 | まんがでわかる中国近現代史と中国人。 中華人民共和国の成立から、文革、経済発展を経て、いま世界の注目が集まる激動の中国社会を画家の眼で活写する。マネー至上主義と化した中国を冷静に分析しながらも、市井に生きる庶民を共感的な眼差しで描写する。上巻は革命から毛沢東の死まで。 |
チャイニーズ・ライフ――激動の中国を生きたある中国人画家の物語【下巻】「党の時代」から「金の時代」へ
著者 | フィリップ・オティエ(作)、リー・クンウー(作・画) |
訳者 | 野嶋剛 |
出版社 | 明石書店 | 概要 | 中華人民共和国の成立から、文革、経済発展を経て、いま世界の注目が集まる激動の中国社会を画家の眼で活写する。マネー至上主義と化した中国を冷静に分析しながらも、市井に生きる庶民を共感的な眼差しで描写。下巻は毛沢東の死から経済発展まで。 |
著者 | マーク・ジェニソン(作)、ヘラルド・バルサ(画)、ニコラ・カニオ(彩色) |
訳者 | 本吉隆(監修)、宮脇史生(訳) |
出版社 | イカロス出版 | 概要 | 「U-47」は第二次大戦で活躍したドイツ海軍のUボート(潜水艦)、U-47の活躍を描く漫画作品の邦訳版。 U-47はイギリス海軍の泊地スカパ・フローに侵入し、戦艦「ロイヤル・オーク」を撃沈したことで知られる。 “スカパ・フローの雄牛”と称された同艦は、1941年3月7日に北大西洋にて消息を絶ち、沈没したものと見なされた。 だが、“雄牛”は本当に死んだのか……? 本書は潜水艦U-47の秘めたる戦いを描くバンド・デシネ(フランス式漫画)。 1コマ1コマが絵画のようなバンド・デシネならではの表現で、息詰まる潜水艦戦を活写する! 作品世界の背景が分かるUボート解説書『COMBAT ロリアン―Uボートエース達の基地』も収録。 |