19世紀末~20世紀前半アメリカ漫画資料展

編集部 (2012/05/28)

5月29日より川崎市市民ミュージアムにて「19世紀末~20世紀前半アメリカ漫画資料展」が開催されます。
これは「川崎市市民ミュージアム」の所蔵する19世紀末~20世紀前半のアメリカ漫画資料のコレクションを紹介 する意図で計画された展覧会で、昨年の7月に東京工芸大学中野キャンパス図書館にて短期間行われた展示の再展示となりますが、展示内容に多少の変更を加え、監修者によるギャラリートークなども行われるなどより充実した内容となっております。


展示構成は

①アメリカ漫画を中心とした海外漫画の研究書
『スクリブナー』誌掲載「コンテンポラリー・アメリカン・カリカチュア」の記事(1889年)、グラント・ライト著『ジ・アート・オブ・カリカチュア』(1904年)を始めとする、カートゥーン、カリカチュア、コミック・ストリップの変遷を概観する歴史研究書20冊弱。

②漫画の描き方についての本
クレア・ブリッグス著『ハウ・トゥ・ドロー・カートゥーンズ』(1926年)などの漫画技法書15冊弱。

③コミック・ストリップ誕生前夜
フランシス・G・アトウッド著『ロロズ・ジャーニー・トゥ・ケンブリッジ』(1880年)、英国の風刺雑誌『パンチ』(1881、82年)などコミック・ストリップ誕生前夜の漫画的作品5点強

④ウィンザー・マッケイ
『リトル・ニモ・イン・スランバーランド』などで知れれる初期コミック界の巨人ウィンザー・マッケイに関する資料の展示。


※画像は『リトル・ニモ・イン・スランバーランド』

また、期間中2回のイベントも予定されています。

【監修者によるギャラリートーク】

開催日時: 6月2日(土)14:00~
会場: アートギャラリー1
備考: 無料/事前申込不要
演者: 三浦知志 氏(東北大学大学院情報科学研究科博士特定研究員)
細萱 敦 氏(東京工芸大学芸術学部マンガ学科准教授)

【学芸員による展示解説】

開催日時: 6月30日(土)15:00~
会場: アートギャラリー1
備考: 無料/事前申込不要

今回の監修を担当された三浦先生によると、第二部と第三部を通して、コミック・ストリップを中心とするいくつかの漫画が「シンプルな線による漫画制作」を重視していたことが感じられるあたりが、注目ポイントですとの事です。

前回は開催期間が短く行きそびれた人も多いかと思います、また一部手にとって読める資料もありますので是非この機会に足を運ばれてはいかがでしょうか。

 

開催期間: 2012年05月29日~2012年07月29日※休館:月曜(休日の場合は開館)/祝日の翌日(土・日の場合は開館)
開館時間: 9:30~17:00(入館は16:30まで)
料金: 無料
場所: 川崎市市民ミュージアム、アートギャラリー
所在地: 神奈川県川崎市中原区等々力1−2
アクセス: JR/東急-武蔵小杉駅下車 市営バス [小杉駅前 ⇒ 市民ミュージアム 行] 1番のりば(北口)、東急バス [横須賀線小杉駅 ⇒ 市民ミュージアム 行] 2番のりば(横須賀線口)

地図はこちら↓
http://www.kawasaki-museum.jp/
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