12月に京都国際マンガミュージアムでコミックスの国際シンポジウム開催

cu39 (2009/11/02)

12月18日(金)から20日(日)にかけて、京都国際マンガミュージアムにて「マンガ/コミックス研究」をテーマとする国際シンポジウム「世界のコミックスとコミックスの世界」が開催されます。主催は京都精華大学国際マンガ研究センター

公式サイト:国際学術会議「世界のコミックスとコミックスの世界」 (京都国際マンガミュージアム)

BD に関するところでは、なんと言っても『線が顔になるとき バンドデシネとグラフィックアート』(Lignes de vie : Le visage dessiné)のティエリ・グルンステン(Thierry Groensteen)が来日することでしょう。グルンステンは初日夕方に「会議全体の議論の基調講演」を行うそうで、東北大准教授でBD・コミックスをフィールドとされている森田直子が「コメンテーター」として同席する模様。

他のセッションやワークショップにも錚々たる顔ぶれが並んでいて、紹介しきれないほど。詳しくは公式サイトでご確認を。

2008年にパリ政治学院で行われた「マンガ、60年を経て……」で伊藤剛東浩紀ディスカッションを行ったパスカル・ルフェーブル(Pascal Lefèvre)、ドイツの「マンガ」作家クリスティーナ・プラカ(Christina Plaka)らも参加。日本からは、夏目房之介先日寄稿していただいた小田切博、『ピエールとジャンヌの パパ!お話しして!』の猪俣紀子、グルンステンの『マンガのシステム』(Système de la bande dessinée)を翻訳中の野田謙介らが顔を揃え、京都精華大学からジャクリーヌ・ベルント(Jaqueline Berndt)、吉村和真らもホスト役として参加しています。

また12月17日(木)には、関連イベントとして竹宮惠子が参加する対談「日本女性マンガ・アメリカ女性コミックスの転換期としての70年代」も予定されているとのこと。ちょっと考えられない豪華さですね……。

事前に参加を申し込んでおくと、特別展観覧料を含む4日間共通チケットを 1000 円で購入できます。予約をしない場合は各日ミュージアム入場料(大人 500 円)がかかり、特別展も別料金なので、だいぶお得ですね。さきほども掲載した告知ページに申込みフォームへのリンクがあります。19日(土)には懇親会が予定されていて、こちらへの参加は別途 1000 円必要とのこと。この参加希望も申込み時に伝えたほうがよいようです。

だいぶアカデミックなイベントではありますが、非常に貴重な機会なので、ぜひ参加を検討してみて下さい。といても年末の忙しい時期なので悩ましいところですが……。

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